ゴードン・ラムゼイatコンラッド東京 | 一軒家レストラン倶楽部

ゴードン・ラムゼイatコンラッド東京










24.0        

建物
4.5
エントランス
3.5
ブラッセリー
3.5
ダイニングルーム
4.5
化粧室
4.0
料理・接客
4.0

2005年を振り返ると、
これほど日本で3ツ星シェフの活躍した年があっただろうか。
アラン・デュカス氏の2店舗目となるビストロ「ブノワ」。
ピエール・ガニェール氏の「ピエール・ガニェール・ア・東京」。
そして、今回紹介するコンラッド東京のメインダイニング
ゴードン・ラムゼイ氏の「ゴードン・ラムゼイ at コンラッド東京」である。




【ゴードン・ラムゼイ】
店の名前にもなっているゴードン・ラムゼイ氏は
5店舗で7ツ星を持つ、イギリス料理界のトップシェフである。
「イギリスのシェフがフランス料理?」と思った人もいるかもしれないが、
今イギリスでは3人の三ツ星シェフがいるほど、
料理のレベルは上がってきている。
そしてその中のひとりが、ゴードン・ラムゼイ氏だ。



若い頃、ゴードン・ラムゼイ氏は、
グラスゴー・レンジャーズに所属するプロのサッカー選手であった。
しかし膝の故障が原因でサッカーを断念し、シェフの道を志すことになる。


マルコ・ピエール・ホワイト、アルベール・ルーの下で修行を始め、
1990年、24歳でフランスに渡る。
さらに、ギー・サボイ、ジョエル・ロブションといった一流シェフの下で修行を重ね、
1993年、27歳でイギリスに帰国する。
そして「オーベルジーヌ」のシェフに就任し、
わずか3年で2ツ星を獲得する。


1998年には自身のレストランである
「ゴードン・ラムゼイatロイヤル・ホスピタルロード」をオープン。
念願であったミシュラン三ツ星を獲得する。
そして2005年7月には
「ゴードン・ラムゼイatコンラッド東京」をオープンし、日本進出を果たしたのだ。




【コンラッド東京】
「コンラッド」はヒルトンホテルグループの最高級ブランドで、
東京汐留ビルディングの28階~37階にある。
ホテル内のデザインは、空間を「門」でつなぎ、
そこから様々な世界が広がっていくイメージでつくられ、
また墨絵をデザインに取り入れることで、
心地よい安らぎの空間を演出している。

コンラッド東京ロビー前 コンラッド東京ロビー前


【エントランス】
28階にあるロビーの前を抜け、奥に進むとレストランはある。
ホテル全体がシックな雰囲気のため、必要以上のサイン(看板)はない。
そのため初めて来た人には、わかりにくいかもしれないが、
歩いていくと、通路に面し鮮やかなグリーンのパネルで覆われた
ブラッセリー「セリーズbyゴードン・ラムゼイ」が見えてくるので
それを目印に行くとわかりやすい。

セリーズbyゴードン・ラムゼイ ゴードン・ラムゼイのエントランス
レストラン「ゴードン・ラムゼイ」のエントランスは、
「セリーズbyゴードン・ラムゼイ」と同じ入口である。
そのため、レストラン利用者は
「セリーズbyゴードン・ラムゼイ」のわきを通って奥に案内される。


メインダイニングに向かう途中には、
ボックス席3室とシェフズ・テーブルがある。
このレストランには、個室(別料金を払う部屋)がないため、
もし落ち着いて話をしたい時は、このボックス席を利用するとよい。
ボックス席の手前にはシェフズ・テーブル(8席)が用意されている。
ここでは、キッチンの迫力を間近に感じなら食事を楽しむことができる。




【ダイニング】
ダイニングは天井高7.4mと開放感ある空間となっており、
キッチン上部の壁には、絵が描かれている。
側面は、全面窓ガラスとなっているが、
隣のビルとの間隔が近いため、夜景が綺麗とは言い難い。
そのため、窓際の人もダイニングの方を向いて座っている。
(隣のビルの人と目が合いそうになるくらい近いらしい byのんたろ)


このレストランでは、禁煙席と喫煙席がある。
奥が喫煙、手前が禁煙とわかれているので
予約時にきかれたら、好きな方を選択すると良い。




【化粧室】(ホテルの化粧室なので、詳細までは記載しません。)
化粧室はレストラン専用ではなく、
ホテル共通の化粧室を使うことになる。
そのため、レストランを一度出ることになる。
※化粧室まではスタッフが案内してくれる。




【店内図】

ゴードン・ラムゼイ店内図




【料理・接客】
ランチ:5,500円~
ディナー:15,500円 21,000円


料理長のアンディ・クック氏は

ゴードン・ラムゼイ氏の元で4年間修行をし、右腕とまで呼ばれる人物。

料理はハーブやスパイスをたくさん使ったモダンフレンチで、

ひと皿ひと皿はダイナミックでありながらも

食べると口当たりが軽い感じである。


「味が濃い」という評判も聞いていたが、

僕たちが食べたときは、全体的にあっさりしていた。

コース全体をみてみると、

ラヴィオリ、フォアグラ、アールグレイのグラニテが絶品。

しかし、メインディッシュの肉料理が

柔らかさ、味ともに、少々物足りない気がする。


サービスは、一言でいえば可もなく不可もなく。

満席の店内でも、料理の出てくる間隔は問題ない。

高級レストランらしいサービスなので、悪いところはないのだが

もうひとつ個性が欲しい気がする・・・・。


~~~~~~~~~~~~~~~~~

プレステージ メニュー (21,000円)

~~~~~~~~~~~~~~~~~

■シェフのカナッペ
 クリームチーズと黒トリュフのムース、
  フォアグラとフランス産のデザートワインのムースの2種類あり
 スプーンでパンにのせていただきます。


■アミューズ・ブッシュ
 菊芋を使ったポタージュスープに
 ローストしたポルチーニ茸が少し入っています。
 火傷するほどではないが、食べてみると思ったより熱かったです。

 
■フォアグラとスモークダックのモザイク仕立て 洋梨のチャツネを添えて
バローロのレディクションをアクセントに

 モザイク仕立てのフォアグラのテリーヌ。
 フォアグラの中に燻製にした鴨の肉をライン状に入れている。
 上に洋梨のシャツネを添えています。
 ブリオッシュと共にいただきます。
 コクがあるフォアグラと甘い洋梨がとても合います。


■活オマール海老のラヴィオリ

 バジルピューレと黒オリーブのタプナードをのせて 
 ラヴィオリの下には渦巻状にグリーンのバジルのソース。
 上には黒オリーブのソースものっています。
 黄色のラヴィオリとグリーンのバジルの色彩が
 食べる前から楽しませてくれます。
 中にはプリプリとした食感が楽しめるオマール海老が入っています。


■鱸のポワレ ブロッコリーとチャービルのブルーテと共に
 スズキのポワレをコリアンダーのソースでいただきます。
 付け合せには、ブロッコリーとカリフラワー。
 そのうえには黒トリュフと白トリュフが添えられています。


■豚バラ肉の煮込みと茄子のキャビア見立て オニオンピュレ
 別々に頼んだ肉料理ですが、見た目がお揃いで可愛らしいです。
 バラ肉をロール状に巻いて煮込んでいます。
 脂身に甘味があり、少しスパイスの味がします。
 切るのは少し硬いですが、
 口の中ではとろけるような感じで美味しいです。
or
■国産牛フィレ肉のグリエ きのこの軽いクリーム
 トリュフ風味のマデラジュで
 ミディアムレアのフィレステーキ。
 うかい亭の肉のように、
 口の中に入れたらとろけるような感じではありませんが
 しかし、美味しいフィレ肉です。


■世界より厳選したフロマージュ各種をトロリーにて(別途2,000円)
 ワゴンに15種類のチーズがのせられています。
 添えられたパンと一緒に食べましょう。
or
■プレデザート
 パイナップルを使った小さなデザート。
 酸味がほどよく利いて美味しいです。


■アールグレイのクリームとグラニテ
 紅茶のグラニテが単品で頼みたいぐらい美味しいです。

 
■バジルのクレームブリュレ フレッシュな苺のソルベ添え
 バジルのクリームブリュレの上にスライスした苺がのっています。
 初めて食べるバジルの味のデザートに、びっくりします。
 

■コーヒー又は紅茶
 エスプレッソ

メニュー表紙 メニュー内容 メニュー 



シェフズ・テーブル
  僕達が食事をしたときは

  残念ながらシェフズ・テーブルの利用者はいなかった。

  シェフズ・テーブルとは、オープンキッチンの前に設けられたカウンター席で

  シェフのスペシャルメニューを楽しむことができる。

  通常のメニューとは違い、品数も多く3万円からとのこと。

  鉄板焼きのように目の前とまではいえないが

  しかし、この距離でフレンチを作るところは他にはない。

  若干、通路上にカウンター席があるので、

  お客の出入りが激しいかもしれないが、

  調理風景を楽しみながら食べられるレストランは滅多にないので

  是非試してみたいと思っている。

   ※ボックス席は通常のメニューです。




 ■ゴードン・ラムゼイatコンラッド東京 関連サイト

   ゴードン・ラムゼイatコンラッド東京 (公式サイト)

   フードリンクニュース

   グルマン温故知新

   一休.com



dinner:2006.01 photo:2006.01



ゴードン・ラムゼイatコンラッド東京

〒105-7328 
東京都港区東新橋1-9 東京汐留ビルディング 28F(汐留)
03-6388-8000