ミュージアム1999 ロアラブッシュ | 一軒家レストラン倶楽部

ミュージアム1999 ロアラブッシュ










☆☆☆
29.0        

外観
5.0
エントランス
4.5
ラウンジ(屋根裏)
5.0
ダイニングルーム
5.0
化粧室
4.5
料理・接客
5.0

【外観】
六本木通りと骨董通りに挟まれた場所に位置するレストラン。
ロアラブッシュは、大正7年に建てられた邸宅を改修し
1981年から会員制クラブとしてオープンしている。
この建物は故千葉直五郎が、
息子(常五郎と旧佐賀藩主鍋島公爵の令嬢)の結婚の際に
二人の結婚祝いとしてプレゼントした邸宅だそうで、
外観は、ヨーロッパの古城を彷彿とさせる洋館である。
石積みの外壁に円錐形の屋根、半円状の車寄せなどもある。
当時の面影は、今も忘れぬよう裏口の外壁に刻まれている。
 外観1  建物裏の壁画


ロアラブッシュがある通りには、
同じ一軒家レストラン「マノワール・ディノ 」がある。
「マノワール・ディノ」の前を通り過ぎると、
エルテの作品を模した旗章が掲げられているのが見えてくる。


ロアラブッシュとは「ミュージアム1999」のレストランの店名で
「口に水(垂涎)」、つまり「よだれ」を意味する。
車寄せにあるライオンのレリーフの口からは
レストランの名のように、常に水が垂れ落ちている。
「ミュージアム1999」の名の方は、
ノストラダムスの大予言からとっているそうで、
 「この世が本当に終わってしまうのであれば、
 その日まで楽しく飲み食べて人生を謳歌しようではないか

という気持ちを込め、世紀終焉の年1999を店名にしたそうである。
ライオンのレリーフ



【エントランス】
車寄せを通り、中央の入口に向かう。
入口の上部には「1999」の文字が刻まれている。
外で待っていた男性に名前を告げた後、中へ案内される。


エントランスホールは2層吹き抜けの円柱状の空間。
上部には大きなシャンデリアがあり
レセプションを取り巻くように2階へつながる螺旋階段がある。
壁には、エルテのリトグラフが飾られている。


 エルテ(本名:ロマン・ド・ティルトフ)とは
  エルテとはロマン・ド・ティルトフ(Romain de Tirtoff)の
  頭文字の「R」「T」をフランス語読みしたもの。
  アールデコを代表する作家のひとりである。
  1990年に他界しているが、同時期の作家には
  「ルイ・イカール」「エミール・ガレ」「ルネ・ラリック」などがいる。



【フロアー構成】
店内には「ミュージアム」の名の通り、随所にエルテの作品が飾られている。
また家具や調度品もヨーロッパから取り寄せたものを使っており、
「アールデコ様式の美術館の中で食べる最高級のレストラン」といった感じだ。


なぜエルテの作品を展示しているかというと
建物が「アールヌーボー」「アールデコ」の時代に建てられたもので、
より一層華やかな空間を演出するために
この時代を代表作家ということで「エルテ」を選んで飾っているそうだ。

外観2


後に増築された店内は、広い間取りでフロアーごとに目的が異なっている。
1階はフランス料理店の「ロアラブッシュ」。
B1階はワイン&ダーツバーの「ジャルダンデルテ」。
2階、3階(屋根裏=グルニエ)は会員制の「ラウンジ」。
1階、2階には個室の「プライベートルーム」。


 ジャルダンデルテ
  エントランス右手にある階段を下りると、
  遊び心がある大人の空間が広がっている。
  地下1階は、当時プールがあった場所だそうで、
  そのプールに蓋をして、ビリヤード台を置いている。
  暗い雰囲気の奥にはバーカウンターがあり、
  ワインを飲みながら、ダーツやビリヤードをすることができる。
  プールがあった空間は、今は巨大なワインセラーになっている。
  
 会員制クラブラウンジ
  2階と3階(屋根裏)にある会員制クラブのラウンジ。
  会員でなければ利用することは出来ない。
  2階のラウンジに入ると、左手にバーカウンターがあり、
  正面奥は、丸い曲線を描いたガラス張りのテラス席。
  壁にはダークブラウンの木を使い、エルテの絵や彫刻が飾られ、
  高級感あふれる優雅な部屋となっている。


  3階(屋根裏部屋=グルニエ)は、
  天井をはがして柱や梁をわざと見せている。
  円錐形の屋根の中も見ることができ、
  柱と柱の間にソファーが置かれている。
  薄暗く、低い空間の中を、梁と柱を掻い潜るようにして進む。
  まさに隠れ家的なラウンジである。


 プライベートルーム
  大小様々な個室の部屋が1階、2階合わせて9室用意されている。
  1階中庭の隣にある六角形の屋根の「ポンセ」。
  2階にある青のインテリアで統一された「ポンドール」。
  2階の一番奥にあるアールデコのステンドグラスが美しい「ロマネ」。
  個室を選択することができるのも、このレストランの魅力である。



【ウェイティングルーム】
エントランス正面の部屋を通り抜けダイニングへ向かうが、
この部屋の隣にはウェイティングスペースが用意されている。
ここで食前酒を頂いたりするわけではないが、
テーブルの用意が整うまで待機したり、多目的に使われている。
当時のままの装飾はとても見事で、
暖炉のようにみえる暖房器具は、
今は使えないそうだが素敵な空間を演出している。

  →公式サイトの1階配置図へ



【ダイニングルーム】
メインダイニングは全面ガラス張りの開放感あふれる空間。
天井は波打つようにカーテンがかけられ、床はタイル張りになっている。
壁は外壁と同じ素材でつくられ、アーチを描いた窓がいくつもある。
正面には噴水のある中庭(テラス)があるので、
そのテラスを見ながら食事をする。
テラスは夜になると、薄らとライトアップされる。
ダイニングから見る外の風景は、
テラスにある樹木以外遮るものもないため、とても美しい光景である。



【化粧室】
ダイニング用の化粧室は新館B1階にあり、
隅にある赤ジュータンの敷かれた螺旋階段を下りて向かう。
トイレに行くにも、ちょっとした演出があるようだ。


化粧室は男性用、女性用2室あり、広めの作りになっている。
天井、壁は清潔感のある白で統一され、
トイレブースは落ち着いたダークブラウンをつかっている。
床、洗面カウンターは白の大理石で作られ、
モダンな仕上がりの中にも、高級感がある。



【料理・接客】
ランチ 5,000円 7,000円 10,000円
ディナー 15,000円 18,000円


総料理長の中嶋寿幸は
「料理の鉄人」で鉄人坂井シェフを4対0で下した人物。

シェフとしては珍しく、お酒が苦手だそうだが
パリの三ツ星レストランで腕を磨いた料理は、

どれもひとつ上をいく味である。


今回は18,000円のディナーコースを頂いた。
多くの料理は、美しさをより引き立たせるために、
真っ白なプレートに盛り付けられている。
コースとは別メニューのフロマージュ(チーズ)は
ただワゴンから選んだものを盛り付けるのではなく
チーズと合うもの(果物など)をペアーで出してくれる。


サービスは小声ではあるが、
フレンドリーな中にも丁寧さを忘れない、紳士的な振る舞い。
常に客の行動に目を配り素早く対応してくれる。
客とコミュニケーションしようとする姿勢もみえ、
居心地の良い時間を過ごすことができる。
入店してから帰るまで気を抜かない、素晴らしい対応であった。



 ■キャビア
   →食前酒とともに勧められた、コースとは別の料理。
    小さなパンの上にキャビアをのせて頂きます。


 ■食前のお楽しみ
   →赤ピーマンを使ったアミューズ。
    ふんわり、とろっと、クリーミーな感じです。
    (縦長の白の小さな器に盛り付けてられています。)


 ■あわびとフキのコンソメ煮、ロシア産オシェトラキャヴィア 
  マンゴーのクリーム添え
   →歯ごたえが、さすがあわび。
    量も割りとある感じで、あわび好きにはうれしい一品。


 ■三陸産帆立貝の温かいフラン 
  ランド産フォアグラのソテーとトリュフソースのハーモニー

   →とろけるようなフォアグラのソテー。お皿も料理も温かです。


 ■スペイン産イベリコ豚ロースのグリエと小さなサラダ 
  エピスの香りとパインのソース

   →一見シンプルなサラダのように見えますが、
    豚ロースがサラダの下に隠れています。


 ■本日の白身魚のポワレとホワイトアスパラガスのソテー
  魚介類のエキスと岩海苔のソース

   →白い四角いお皿に盛り付けられています。
    皮がパリッとしていて美味しいです。


 ■信州産小山牛サーロインのグリエ、メークイーンとカリフラワー 
  生生姜風味のデュクセルとディジョン産マスタードのソース
   →100g程度の柔らかなお肉。脂が適度に乗っています。
    まわりにはメークイーンとカリフラワーが添えられている。


 ■フロマージュ
   →コースとは別の料理。
    山羊、ブルーチーズ、ウォッシュタイプなど15種類前後のチーズから選びます。
    セレクトしたチーズに合う果物やナッツなどを
    ペアーでお皿に盛り付けてくれます。


 ■木苺とクレーム・ダンジュ
   →ガーゼの中に包まれています。
    開けると生クリームでもない、アイスでもない
    ふわっとしたデザートが出てきます。


 ■ヴァローナ社製チョコレートを使った軽いムースとヴァニラのアイスクリーム 
  温かいビターキャラメルのソースをかけて
   →チョコレートケーキ2つ。ヴァニラアイスが1つ。
    温かいキャラメルソースを席でかけてくれます。


 ■コーヒー 紅茶 ハーブティー等と小菓子
   →ハーブティー
    30種以上のハーブからセレクトできます。
   →エスプレッソ
   →細長い白のお皿の上にナッツを敷き詰め、
    その上に小菓子が二人分のっています。
メニュー(表)  メニュー(裏) メニュー






 ■ミュージアム1999 ロアラブッシュ 関連サイト

   ミュージアム1999(公式サイト)

   日経ネット

   JOYJOY ウェディング



dinner:2005 photo:2005.6



ミュージアム1999 ロアラブッシュ

〒150-0002

東京都渋谷区渋谷4-2-9(表参道)

03-3499-1999





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